この記事では、英国の人気俳優マーティン・フリーマンさんの出身高校やカレッジ、演劇学校中退の経緯、そして俳優としてのキャリアを築くまでの道のりについて詳しくご紹介します。
マーティン・フリーマン (Martin Freeman) さんは、世界的大ヒットドラマ『SHERLOCK』のジョン・ワトソン役や、映画『ホビット』シリーズの主人公ビルボ・バギンズ役で知られる英国の実力派俳優です。コメディからシリアスな役まで幅広く演じ分け、その確かな演技力で多くのファンを魅了しています。
華々しいキャリアを持つフリーマンさんですが、意外にも最終学歴は大学卒業ではなく、名門演劇学校も中退しています。彼の学歴は、その後の俳優人生にどう影響したのでしょうか。
この記事では、フリーマンさんの出身高校やカレッジ、通っていた演劇学校、そして俳優デビューのきっかけなどを詳しく掘り下げていきます。子供時代の様子や、学歴から見える人物像にも迫ります。
高卒という学歴から、いかにして世界的な俳優へと登り詰めたのか? その秘密を探ってみましょう。
マーティン・フリーマンの学歴まとめ(高卒)
まずはマーティン・フリーマンさんの学歴を、英国の教育システムとともに見ていきましょう。高校卒業後、演劇学校に進むも中退という経歴が明らかになります。
〈英国の学制:GCSE → A Level(6th Form)→ University〉
英国の一般的な学制は、義務教育の終わりに GCSE(General Certificate of Secondary Education)を取得し、その後、大学進学を目指す生徒は A Level(General Certificate of Education Advanced Level)を取得するための教育課程(多くはシックス・フォーム, 6th Form と呼ばれる学校やカレッジに所属)に進みます。大学(University)はその後の高等教育機関となります。
出身高校・カレッジ情報
マーティン・フリーマンさんは、カトリック系の私立中等教育学校であるサレジオ・スクールを卒業後、ブルックランズ・カレッジでメディアについて学びました。
その後、俳優を目指して名門演劇学校に進学しますが、最終的には中退しています。
◇◆ マーティン・フリーマンさんの出身高校は、サリー州チャートシーにあるサレジオ・スクール (Salesian School, Chertsey) です。この学校は、カトリック系の私立中等教育学校として知られています。 ◇◆
◇◆ 高校卒業後は、サリー州ウェイブリッジにあるブルックランズ・カレッジ (Brooklands College) でメディアについて学びました。このカレッジは、職業教育にも力を入れている継続教育機関です。 ◇◆
高校(サレジオ・スクール)の概要(所在地・設立年・特色・著名卒業生)
所在地・設立年: サレジオ・スクールは、イングランド南東部サリー州チャートシーに位置し、1921年に設立されました。歴史あるカトリック系の学校です。
学校種別: カトリック系の男女共学の私立中等教育学校(Secondary School)です。宗教教育に基づいた全人教育を目指しています。
特色: 学業だけでなく、スポーツや芸術活動にも力を入れている点が特色です。コミュニティ精神を重視する校風を持っています。
著名卒業生: マーティン・フリーマンさんの他に、公になっている著名な卒業生の情報は多くありませんが、地域に根ざした教育機関として知られています。
カレッジ(ブルックランズ・カレッジ)の概要(所在地・設立年・特色・著名卒業生)
所在地・設立年: ブルックランズ・カレッジは、サリー州ウェイブリッジに主要キャンパスを持ち、1949年に設立されました。周辺地域に複数のキャンパスを展開しています。
学校種別: 継続教育(Further Education)カレッジであり、GCSE後のAレベルコースや職業訓練コース(BTECなど)を幅広く提供しています。
特色: 実社会で役立つスキル習得に重点を置いた職業教育コースが充実しているのが特色です。多様な分野の専門知識を学べます。フリーマンさんはここでメディアについて学びました。
著名卒業生: 公になっている著名な卒業生の情報は限られています。
なぜ大学や演劇学校に進学しなかったのか?(演劇学校中退の経緯)
フリーマンさんは高校・カレッジ卒業後、ロンドンにある名門演劇学校、セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマ (Central School of Speech and Drama) に進学しました。ここは多くの著名な俳優を輩出している名門校です。
しかし、彼はナショナル・シアター(英国を代表する国立劇場)での活動に参加するために、この演劇学校を中退したとされています。学業よりも実践的な俳優活動の機会を選んだ形となります。
▼▼ セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマは、ローレンス・オリヴィエ、ジュディ・デンチなど、英国を代表する俳優を数多く輩出している世界屈指の演劇学校です。フリーマンさんはこの名門校での学びよりも、実際の舞台に立つことを優先しました。 ▼▼
卒業後すぐに芸能界へ?そのきっかけ
演劇学校を中退した後、フリーマンさんは俳優としてのキャリアを本格的にスタートさせました。1997年頃からテレビドラマなどに出演し始めます。
●● 彼のキャリアにおける最初の大きな転機は、2001年から放送されたBBCのシットコム(モキュメンタリー)『The Office』(英国オリジナル版)への出演でした。この作品で演じたティム・カンタベリー役が高く評価され、彼の名前と顔が広く知られるようになりました。これがブレイクのきっかけと言えるでしょう。 ●●
マーティン・フリーマンの学生時代のエピソード
俳優として大成したマーティン・フリーマンさんですが、学生時代はどのような人物だったのでしょうか。スポーツに打ち込んだ経験や、演劇学校での学びについて見ていきます。
高校・カレッジでの様子(スカッシュ代表経験など)
フリーマンさんは子供の頃、喘息持ちであったにも関わらず、スポーツが得意だったようです。特にスカッシュに才能を発揮しました。
◎◎ 9歳から14歳まで、なんとイギリスのジュニア代表チームに所属していたほどの腕前でした。学業と並行して、スポーツにも真剣に取り組んでいたことがうかがえます。 ◎◎
ブルックランズ・カレッジではメディアについて学んでおり、この頃から表現することへの関心があったのかもしれません。
演劇学校(セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマ)での学び
◇◆ 名門、セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマ (Central School of Speech and Drama) に入学したフリーマンさん。ここでは、演技に関する専門的な訓練を受けたと考えられます。この学校は、実践的なスキルと理論の両方を重視する教育で知られています。 ◇◆
期間は短かったものの、この演劇学校での経験は、彼の俳優としての基礎を形作る上で、少なからず影響を与えた可能性があります。しかし、彼は早期にプロの現場へ飛び込む道を選びました。
友人関係・交友関係
学生時代の具体的な交友関係について詳しい情報は多くありませんが、『SHERLOCK』で共演し、公私ともに親しいことで知られるベネディクト・カンバーバッチさんとは、ブレイク前から面識があったようです。
2009年の映画『クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男』のプレミアには、まだ『SHERLOCK』放送前ですが、二人で一緒に写っている写真が残っています。
△▼ マーティン・フリーマンを一躍スターダムに押し上げた代表作『SHERLOCK』。ベネディクト・カンバーバッチとの名コンビぶりを堪能できるコンプリートBOXです。 △▼
中学・小学校などその他の学歴
俳優マーティン・フリーマンさんの人格形成に影響を与えたであろう、幼少期や中学時代についても触れておきましょう。
出身中学・子供時代の様子
フリーマンさんは5人兄弟の末っ子として生まれ、イングランド国教会が主流の英国において、ローマ・カトリックの家庭で育ちました。出身中学についての具体的な校名は公表されていませんが、高校がサレジオ・スクールであることから、カトリック系の学校に通っていた可能性が高いでしょう。
子供の頃に両親が離婚し、10歳の時には父親を心臓発作で亡くすという経験をしています。こうした経験が、彼の感受性や後の演技に影響を与えているかもしれません。
■■ フリーマンさんの家族には音楽関係者がおり、兄のティムさんはフレイザー・コーラスの元メンバー、もう一人の兄ジェイミーさんもミュージシャンとして活動しています。芸術的な家庭環境も彼に影響を与えた可能性があります。 ■■
小学校時代の活動・家庭環境など
小学校時代の具体的なエピソードはあまり語られていませんが、前述の通り、幼少期からスカッシュに打ち込んでいました。
また、子供の頃は喘息持ちであったことや、腰の手術を受けた経験があることも公表しています。活発な一面と、健康面での苦労もあった少年時代だったようです。
学歴から見えるマーティン・フリーマンの人物像とは?
マーティン・フリーマンさんの学歴は、大学を卒業するという一般的なルートとは異なります。彼の歩みから、どのような人物像が浮かび上がってくるでしょうか。
高卒から実力で道を切り拓いたキャリア観
フリーマンさんは、名門演劇学校を中退し、大学へは進学せずに俳優としてのキャリアをスタートさせました。これは、学歴よりも実践的な経験や自身の才能を信じ、実力で道を切り拓いていこうとする強い意志の表れと言えるでしょう。
学歴という肩書に頼らず、現場でのパフォーマンスで評価を得てきた彼のキャリアは、学歴至上主義とは異なる価値観を持っていることを示唆しています。
▼▼ 『The Office』でのブレイク後も、『SHERLOCK』『ホビット』『FARGO/ファーゴ』など、次々とヒット作に出演し、エミー賞や英国アカデミー賞を受賞するなど、輝かしい実績を積み重ねています。これはまさに、彼の実力が本物であることの証明です。 ▼▼
学歴にとらわれず才能を開花させた俳優人生の考察
彼の経歴を見ると、学歴が必ずしも成功の必須条件ではないことがわかります。むしろ、早い段階でプロの世界に飛び込み、実践の中で才能を磨き上げたことが、彼の成功につながったのかもしれません。
演劇学校で基礎を学びつつも、そこに安住せず、ナショナル・シアターというより大きな舞台、そして映像の世界へと挑戦し続けた行動力が、彼の俳優人生を豊かなものにしたと言えるでしょう。学歴にとらわれず、自身の才能と情熱を信じて進む姿勢が、多くの人を惹きつける彼の魅力の源泉なのかもしれません。
△▼ フリーマンが主人公ビルボ・バギンズを演じ、世界的な人気を不動のものにした『ホビット』三部作。壮大な冒険の世界をエクステンデッド版で堪能できます。 △▼
まとめ
この記事では、英国の人気俳優マーティン・フリーマンさんの学歴について詳しく見てきました。
サレジオ・スクール、ブルックランズ・カレッジを経て、名門演劇学校セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマに進学するも、プロの道を選ぶために中退。最終学歴は高卒となりますが、その後『The Office』でのブレイクを皮切りに、『SHERLOCK』や『ホビット』などで世界的な成功を収めました。
彼のキャリアは、学歴だけが全てではなく、才能と情熱、そして実践的な経験がいかに重要であるかを教えてくれます。スカッシュのジュニア代表だったというスポーツマンとしての一面や、幼少期の経験なども、彼の人間性や演技の深みに繋がっているのかもしれません。
これからも、唯一無二の魅力で私たちを楽しませてくれるであろうマーティン・フリーマンさんの活躍から目が離せません。
△▼ フリーマンがゴールデングローブ賞などにノミネートされたドラマ『FARGO/ファーゴ』。平凡な男が思わぬ事件に巻き込まれていく様を見事に演じています。 △▼
俳優プロフィール
- 氏名: マーティン・フリーマン (Martin John Christopher Freeman)
- 発音ガイド: マーティン・フリーマン
- 最終学歴: 高校卒業(セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマ (Central School of Speech and Drama) は中退)
- 出身高校: サレジオ・スクール (Salesian School, Chertsey) ※ブルックランズ・カレッジ (Brooklands College) でもメディア学を履修
- 芸能界入りのきっかけ: 15歳でユース・シアター・グループに参加後、俳優を志し、1997年頃から活動を開始。
- 俳優の紹介: 1971年英国ハンプシャー生まれ。BBCのコメディドラマ『The Office』(2001-2003)のティム・カンタベリー役で広く知られるようになる。その後、世界中で大ヒットしたドラマ『SHERLOCK』(2010-2017)でジョン・ワトソン役を演じ、英国アカデミー賞テレビ部門助演男優賞を受賞するなど、国際的な評価を確立。ピーター・ジャクソン監督の映画『ホビット』三部作(2012-2014)では主役のビルボ・バギンズを見事に演じきった。他にも、映画『ラブ・アクチュアリー』、『銀河ヒッチハイク・ガイド』、ドラマ『FARGO/ファーゴ』(シーズン1主演)、マーベル・シネマティック・ユニバース作品への出演など、コメディからシリアス、大作からインディペンデント系まで、ジャンルを問わず活躍。その確かな演技力と独特の存在感で、現代を代表する英国俳優の一人として確固たる地位を築いている。エミー賞、エンパイア賞など受賞歴多数。









